レジェンド旗手・葛西 メダルラッシュも旗振り役だ 平昌五輪が華やかに開幕

 「平昌五輪・開会式」(9日、平昌五輪スタジアム)

 第23回冬季五輪平昌大会は9日夜、韓国北東部・平昌の五輪スタジアムで開会式が行われ、開幕した。過去最多の92カ国・地域、2900人超の選手が参加。日本はノルディックスキー・ジャンプ男子で8大会連続出場の葛西紀明(45)=土屋ホーム=が旗手を務め、ジャンプ女子の高梨沙羅(21)=クラレ=らが入場行進した。主将のスピードスケート女子の小平奈緒(31)=相沢病院=は、屋外の開会式での厳しい寒さを懸念して欠席した。大会は25日までで、7競技102種目を実施。日本は冬季五輪最多の124人の選手たちが熱戦に挑む。

 極寒の中で行われた開会式で、ジャンプ界の“レジェンド”が旗手の大役を担った。冬季五輪史上最多8度目の出場となった葛西を先頭に、日本選手団270人のうち、約100人が式に参加。屋根のないスタジアムで冷たい風が吹き込み、体感温度がマイナス10度を下回る中、高梨らは笑顔で手を振り、堂々と行進した。

 葛西は前日にノーマルヒル予選に臨み、10日には決勝が控えるが、主将を務めた4年前のソチ五輪に続き、開会式に参加。「前回は主将、今回もまた旗手という大役を命じられて本当にうれしく思っている。日本選手みんなが最高のパフォーマンスを出せるように、僕も旗を振ってエールを送りたい」と話していたように、満面の笑みで旗を振った。

 ソチの直後から平昌では旗手をしたいと願い、打診が来た時には即答したという。「一番目立つところなので僕にぴったり」。ジャンプ界で世界屈指の知名度と人気を誇る45歳が大役を務めた。

 韓国気象庁の発表によると、終了した午後10時ごろの気温は氷点下4度。小平らスピード、フィギュアらスケート勢は体調管理を優先し、出席者はなかった。各自が選手村などでテレビを通して開会式の様子を見つめ、気持ちを高めた。

 各種目に金メダル候補をそろえる“過去最強”の呼び声高い日本選手団。98年長野五輪の金メダル5個、合計で10個を超える過去最多のメダル獲得を目指す。

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