宇野4回転トーループ決める!五輪へ「一番ネック」“鬼門”克服へ!

 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(24日、台北)

 欧州以外の国・地域が参加する大会が開幕。25日の男子フリーへ向けて平昌五輪代表の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=らが調整した。アイスダンスでは、村元哉中(かな・24)クリス・リード(28)組=ともに木下ク=がベストの65・27点をマークし2位発進。同大会アジア勢初の表彰台を狙う。

 もはや“おなじみ”となった寝癖をつけて、宇野がSP前日の最終調整をした。

 練習開始は現地時間午後3時過ぎにもかかわらず、眠そうな目をこすりながら氷上に現れた。しかし、いざ滑り始めると、その表情は一転した。

 グレーのTシャツ姿で登場すると、黙々とジャンプを開始。SP「冬」の曲かけ練習では、冒頭の4回転フリップが3回転になったため、曲を無視して4回転フリップを跳び直すなど、“オレ流”調整を見せた。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転ループなどを入念に確認。練習中盤には4回転トーループを4度連続で着氷した。

 宇野は今季、初戦のロンバルディア杯を除くすべての試合で4回転トーループをミス。SPかフリーのどちらかで転倒や着氷が乱れるなどしてきた。

 しかし、本来は「練習で9割くらい跳べている」(宇野)という4回転の中で成功率が最も高いジャンプ。練習ではダブルアクセル(2回転半)-4回転トーループという異次元の組み合わせも決めるほど安定している。

 だからこそトーループはSPもフリーも後半に配置。樋口コーチは「後半だから疲れて跳べないんだと思う」とし、単発ではなく曲を通す練習を繰り返してきたという。

 「一番ネックだと僕も思っている。疲れていても跳べるように練習してきた」。尻上がりに調子を上げ、練習を終えた宇野。“鬼門”を突破し、五輪へ向けて勢いづけたい。

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