坂本2位発進!“難敵”うおのめクリアで自己ベスト「めっちゃうれしい」

 女子SPで演技する坂本花織(共同)
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(24日、台北)

 欧州以外の国・地域が参加する大会が開幕し、女子ショートプログラム(SP)で平昌五輪代表の坂本花織(17)=シスメックス=が自己ベストを更新する71・34点で2位につけた。同代表の宮原知子(19)=関大=は71・74点で首位に立った。昨年優勝の三原舞依(18)=シスメックス=は69・84点で3位。日本選手が3位までを占め、26日のフリーで日本勢5年ぶりの表彰台独占を狙う。

 涙を流し、痛みに弱音を吐いた坂本の姿は、もうなかった。笑顔でリンクに登場し、魂の演技を披露。中盤のステップでレベルを取りこぼしたが、持ち味のジャンプはすべて成功させるなど、それ以外は完璧に演技をまとめた。71・34点で、国際スケート連盟(ISU)公認大会で自身初の70点超えを果たした。「めっちゃうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 ここ数日は山あり谷あり。22日の公式練習中には調子が上がらず「心が折れまくっていた」と涙を流した。23日には、不調の原因の一つが昨年12月の全日本選手権以前から右足薬指と小指の間にできていた『うおのめ』であったと告白。「前よりひどくなっている」と表情を曇らせたが、中野コーチが「愛を込めた」というテーピングをほどこし、指の間にパットを挟むなど工夫することで、痛みは軽減された。

 坂本もこの日は「これならいける!!と思った。痛みを感じずできた」と“難敵”をクリア。これまで感じたことのない五輪代表としての重圧もあったというが「選ばれた限りミスはできない」と気合で乗り越えた。

 勝負のフリーへは「気を抜かずやり切りたい」と言い切った。もう下は向かない。日の丸を背負う覚悟を胸に戦い抜く。

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