錦織、悲願の銅メダル「日本のために頑張るのは心地いい」

笑顔で銅メダルを披露する錦織圭=リオデジャネイロ(撮影・棚橋慶太)
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 「リオ五輪・テニス男子シングルス・3位決定戦」(14日、五輪テニスセンター)

 錦織圭(26)=日清食品=は、ラファエル・ナダル(スペイン)を2-1(6-2、6-7、6-3)で下し、銅メダルを獲得した。3度目の五輪出場で悲願を成し遂げ、同種目の日本選手としては1920年のアントワープ大会銀メダルの熊谷一弥以来、96年ぶりのメダル獲得と、歴史に名を刻んだ。「いいプレーできなくて苦しい場面もありましたけど、最後までファイトして、日本のために頑張るというのは心地いいというか、楽しかったですね」と、喜びに浸った。

 第1セットはあっさりと奪い、第2セットも5-2とリード。メダル獲得まであと1ゲームに迫ったが、そこからナダルの粘られ、このセットをタイブレークの末に6-7で落とした。それでも最終第3セットは闘志あふれるプレーで6-3で奪い、銅メダルを決めた。「苦しい場面が何回かあった。2セット目を取りきれなくて、最後気力を振り絞って勝てた。銅メダルもうれしいですし、このタフな試合を競り勝てたというのは経験値としていいものになった」と、最終セットまでもつれ込んだ死闘を振り返った。

 第2セットで逆転されたときには「やるせないというか、5-2アップからだったので、何度も落ちかけた場面はありました」というが、そこからもう一度、気持ちを立て直した。「ファイナルで、いつも粘って勝っているので、それをイメージして、なるべく2セット目のことは忘れてプレーしてました」と語った。

 テニス日本勢としては96年ぶりのメダル獲得。「何回か勝てる場面があり、それを逃して、最後取れたので、ホッとしたというのが大きかったですね。最初にメダルを取ったのもテニスと聞いていたので、自分もメダルにかける思いはありましたし、昨日負けてから気持ちを整理するのは難しかったですけど、きょうはしっかり気持ちを切り替えて、銅メダル目指して頑張りました」と、充実感をにじませた。

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