バスケ日本女子 殊勲星も複雑…準々決勝は5連覇中の米国が相手

 「リオ五輪・バスケットボール女子・1次リーグ、日本79-71フランス」(13日、ユースアリーナ)

 1次リーグが行われ、女子A組で世界ランキング16位の日本は、同4位で前回銀メダルのフランスを79-71で破る殊勲の星を挙げた。3勝2敗でフランス、トルコと並んだが、当該チーム間での得失点差で同組4位となり、16日の準々決勝の相手は、B組1位で5連覇中の米国に決まった。

 前回五輪銀メダルのフランスを破る快挙にも、歓喜は訪れなかった。日本は“本当の勝利”のために、もっと大きな点差が必要だった。1次リーグA組で4位にとどまり、準々決勝は5連覇中の優勝候補、米国との対戦が決まった。メダルへの可能性がしぼむ、苦い金星となった。

 8点差の勝利に選手に喜びはなかった。両チームトップの24点を挙げた吉田主将も「目標の点差で勝たないと意味がない」と表情は晴れなかった。ただ、強豪オーストラリアも追いつめ、フランスを破った快進撃の価値は揺るがない。豊富な運動量で走り勝つバスケは、着実な成果を挙げている。次は奇跡を起こす番だ。内海監督は「やってきたことがどれだけ通用するか。米国を慌てさせたい」。吉田も「世界で戦える証明ができている。強い気持ちでぶつかる」と気合を入れた。

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