競泳ニッポン5位締め 400mメドレー4大会連続メダルならず
「リオ五輪・競泳・男子400mメドレーリレー・決勝」(13日、五輪水泳競技場)
最終種目の男子400メートルメドレーリレー決勝で、入江陵介(26)=イトマン東進、小関也朱篤(24)=ミキハウス、藤井拓郎(31)=コナミスポーツ、中村克(22)=イトマン東進=の日本は、3分31秒97で5位に終わり、04年アテネ五輪から続いていたメダルは3大会で途切れた。米国が3分27秒95で9連覇を成し遂げた。
第1泳者の入江が5番手にとどまった時点で、表彰台は大きく遠のいた。武器だった前半で稼げず、入江は「伝統を途絶えさせてしまった責任を感じている」とうなだれた。
米国、英国の力が抜けていると読み、オーストラリア、中国との3位争いを見込んだ。後半のバタフライ、自由形で世界に後れを取る日本は「前半型」のレースに活路を見いだしてきたチーム。ロンドン五輪は入江が背泳ぎで2番手につけ、平泳ぎの北島康介がトップに浮上して銀メダルへの流れをつくった。
今回は力の落ちた入江が出遅れ、平泳ぎの小関は引き継ぎタイムで58秒65と、4年前の北島の58秒64に引けを取らない記録で奮闘したが、順位は6番手に落ちた。事実上、勝負は終わった。
この種目を3大会連続で経験し、今回はバタフライを泳いだ藤井は「海外の前半の選手が力をつけている。追う立場になると、日本人は自分らしさを出すのが未熟」と分析した。現状ではそれぞれが精いっぱいの記録を出したが、メダルには遠く及ばなかった。