体操女子団体総合48年ぶり笑顔の4位 寺本主将「楽しくやり切った」

 「リオ五輪・体操女子団体・決勝」(9日、リオ五輪アリーナ)

 女子団体総合決勝で、日本は合計174・371点で68年メキシコ五輪以来の4位に入った。予選7位の日本は寺本明日香(20)=レジックスポーツ、村上茉愛(20)=日体大、杉原愛子(16)=朝日生命=が各3種目で安定した演技。宮川紗江(16)=セインツク=は床運動でラインオーバーがあったが、跳馬では15・066、内山由綺(18)=スマイルク=は段違い平行棒で15・000と高得点を出した。

 会心の演技で最後の平均台を締めくくった寺本のもとへ、チームメートが駆け寄った。目標の表彰台には届かなかったが、北京五輪覇者の3位中国にあと一歩まで迫った。「みんな楽しくやり切った」と主将の寺本。平均年齢18歳の新生ジャパンが、リオで笑顔の花を咲かせた。

 目立ったミスは、最初の床運動でポイントゲッターの宮川が13点台と低迷したことぐらい。3種目に出場した寺本と村上、杉原が安定感を発揮し、最終種目を残して3位につける健闘だった。

 塚原監督は選手たちを「新世代」と表現する。選手間で「敬語はない」と北村コーチ。片言の英語でも外国選手と積極的に交流する。事前合宿地では練習の合間にビーチに出掛け、5人並んで倒立しながら記念撮影した。いつも笑いが絶えず、村上は「みんなの気持ちが一つになった」と言った。

 20歳の寺本は東京五輪を目指すか未定だが、16歳の杉原は「4年後はメダルを」と迷わず宣言した。銅メダルを獲得した64年東京五輪の再現は、もう夢物語ではない。

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