太田雄貴が引退表明 初戦負けで決断「スッキリしている」

 「リオ五輪・フェンシング男子個人フルーレ」(7日、カリオカアリーナ)

 2回戦が行われ、世界王者の太田雄貴(30)=森永製菓=はトウド(ブラジル)に13-15で敗れ、まさかの初戦敗退に終わった。試合後は「全部僕のミス。たぶん五輪への覚悟が北京やロンドンに比べて弱かった。支えてくれたすべての人に対して申し訳ない。これで未練なく現役を退ける。スッキリしてます」と、現役引退を表明した。

 2月に最大の目標に掲げていた団体の出場を逃し、心が揺れた。「モチベーションを保つのが難しかった。団体で行きたかったけど、行けなくてっていうのは大いにあった」。それでも金メダルだけを目標に調整を続けてきたが、最後の最後に「ここにきて体が軽くなりすぎていた。踏ん張りが利かなかった」と、スキを生んでしまった。

 4度出場した五輪。悲願の金メダルには届かなかったが、最後はピストをなでて夢舞台に別れを告げた。「もう4回もあの場に立てたのがうれしいというか感謝の気持ちしかない。五輪にここまで育ててもらった思いでいっぱい。もちろん金メダルは欲しかったし、最後まで獲れなかったけど、金メダルがあったから、目指していたからこそ今日の僕がある。そういう意味で五輪にめちゃめちゃ感謝してます。こういうずっこけた終わりも僕らしい」と、さわやかに振り返った。

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