大相撲九州場所3日目の10日、福岡国際センターで新弟子らによる前相撲が始まり、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で埼玉栄高3年の琴鎌谷(17)=本名鎌谷将且、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=が初土俵を白星で飾った。
強豪校の相撲部で主将を務めた琴鎌谷は、師匠の父と母真千子さんが見守る前で横江(武蔵川部屋)を左上手出し投げで退けた。「少し緊張したが、しっかり取れた。プロは一番に懸ける思いが全然違う」と表情を引き締めた。
佐渡ケ嶽親方は「見ている方がどきどきする。先代の師匠のような相撲を取ってほしい」と、母方の祖父である元横綱琴桜の故鎌谷紀雄氏に思いをはせた。