FMW首脳会議をUWF長井が急襲

 FMW連合軍対UWF連合軍の第2ラウンドが行われる5月14日の超戦闘プロレスFMW新木場大会を5日後に控えた9日、“UWF軍の鉄砲玉”長井満也が都内で行われたFMWの大将・大仁田厚と山近義幸代表の打ち合わせを急襲。カード変更をゴリ押しで認めさせた。

 同大会のメーンイベントで、大仁田、雷神矢口、NOSAWA論外、保坂秀樹組(FMW連合軍)-高山善廣、長井、佐野巧真、アレクサンダー大塚組(UWF連合軍)戦が組まれていた。大仁田は6日の会見で、「うるさく言うから、今回はあなた方のルールにのっとって、通常のプロレスルールでやってやる。俺は通常ルールのつもりで行くけど、矢口、論外、保坂が個人で(凶器を)持ち込むことに関しては、俺は関知できない」と発言。これに不満を持った長井が都内のレストランで打ち合わせ中の大仁田と山近義幸代表の前に現れたのだ。

 FMWフロントスタッフによると、長井から「大仁田に言いたいことがあるから居場所を教えろ!」と脅迫まがいの連絡があり、やむなく居場所を教えてしまったという。長井は到着するなり、「大仁田、通常ルールだと?笑わせるな!どうせ、ほかのヤツらが凶器を持ってくるんだろうからデスマッチと同じようなもんだろ。だったら、こっちにも考えがあるんだよ。その試合形式に佐野選手より、順応性がある池田大輔を送り込んでやる。メンバーチェンジだ。この要求を飲めないなら、オレたちは出場をボイコットするから!」と吠えた。

 大仁田は「長井さんよ。こっちはオマエらに有利なように、わざわざ『エニウェアルール』にしてあげたんだよ。それでも文句あんのか。もう、オマエらの好きなようにしろ。池田でも誰でも連れてこい!!」と、その場で受諾。長井は今にも大仁田につかみかからんばかりの剣幕で、慌てて山近代表が止めに入り、ことなきを得たが、「覚えとけ!!今度は絶対オレたちが勝つから。『エニウェアルール』だかなんだか知らないけど、場外で関節技決めて、オマエらを泣かしてやるから!!」と捨てゼリフを吐いて去って行った。

 UWF軍の要求を大仁田陣営が飲んだことで、新木場大会のメーンイベントは、大仁田、矢口、論外、保坂VS高山、長井、池田、大塚に変更となった。池田は新生FMWに何度も参戦し、ストリートファイトマッチの経験も豊富。かつて、FMWの至宝だった世界ブラスナックル・タッグ王座にも2度戴冠した実績があるだけに、未経験の佐野より、場慣れしているのは確かだ。UWF軍の戦力増強で、風雲急を告げてきた。

 なお、これに伴い、同大会のセミファイナルは、リッキー・フジ&橋本友彦(FMW&W★INGモンスター連合軍)VS佐野巧真&冨宅飛駈(UWF連合軍)に変更となる。

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