大仁田が“黒幕”安生氏に復帰要求

 「プロレス・超戦闘プロレスFMW」(27日、新木場1stRING)

 4月27日の東京・後楽園ホール大会で、UWF軍との全面対抗戦に臨むFMW軍の大将・大仁田厚が、引退した安生洋二氏(元UWFインター)が、UWF軍の“黒幕”だと断定。同大会での“一夜限定復帰”を要求した。

 この日、大仁田は保坂秀樹、ショーン・ギネスと組み、雷神矢口、橋本友彦、怨霊組を迎え撃つ世界ストリートファイト6人タッグ選手権の防衛戦に臨んだ(ルールは有刺鉄線ボード公認凶器OKストリートファイト賞金6人タッグデスマッチ)。試合はストリートファイトマッチながら、珍しく大仁田と矢口のレスリングの攻防でスタートしたが、それも序盤だけ。大仁田と矢口はリング内外で激しくやり合った。

 大仁田は怨霊に机上パイルドライバーを決めるも、有刺鉄線ボードに投げられ、橋本にギターで脳天を叩かれ窮地に陥る。さらに、怨霊のパウダー攻撃を受けるも、毒霧で逆襲。大仁田はサンダーファイアーパワーボムを怨霊に見舞うが、カウントは2。ならばと、保坂がデスバレーボム2連発、ビルディングボムとたたみかけて怨霊から3カウントを奪い、2度目の防衛に成功した。

 試合後、セミファイナルでのFMW対UWFの前哨戦で、那須晃太郎を一蹴した長井満也が花道に現れ、大仁田と対峙。長井は「オレはFMWに勝負かけに来てんだ。今日みたいなクソみたいなヤツで、お茶を濁してる暇はないんだよ。オレにはオレたちのプライドがある。お前には、お前たちの意地があるだろ?4・27後楽園、オマエの用意したルールで闘ってやろうじゃねぇか。オマエたちの意地を俺たちのプライドで飲み込んでやる!」とアピールし、“邪道ルール”での対戦を受諾した。

 控え室に戻った大仁田は「こんなに船木(誠勝)が簡単に受けて、何だろうな?と思ったら、(裏に)安生がいたとはわからなかったな。安生に告ぐ。4・27後楽園に来るんだったら、リングに上がれ!オマエの復帰戦のリングを用意する。一夜限定でも構わない」と、安生氏に復帰を要求した。

 続けて、大仁田は「安生、お前もプロレスのアンチテーゼ。オレもプロレスのアンチテーゼ。はぐれ者だよ。プロレスの同じ穴のムジナとして、上がってこい!オレはお前の根性が好きだ。グレイシーに何回も挑んでいった。プロレス界の中でも認める一人だ。こんなにU系が結集するのは、おかしいと思ったら、安生がいたんだな」とコメント。

 長井のアピールにも、「オレたちはいろんなものを用意するつもりがある。U系と呼ばれたUインター、藤原組、パンクラス、第2次UWF。全部の選手に告ぐ。根性据えてこい!。4・27はオレたちのリングだ。上がってこい、清い体で待ってる」として、受けて立つ構えを示した。

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