赤井英五郎が父・英和とミット打ち

 アマチュアボクサーの赤井英五郎(21)が21日、大阪・東大阪市の近大ボクシング部で総監督を務める元プロボクサーでタレントの父、赤井英和(56)から指導を受けた。近大と韓国・保寧の選抜チームとの合同合宿に参加している英五郎は、父が見守る中で近大や韓国のトップ選手とスパーリングを行った。

 ミドル級の英五郎より1階級上の韓国のライトヘビー級、金動会(30)とのスパーでは国内で7年間無敗のベテランの多彩な攻撃にほんろうされた。まだボクシングを始めて2年足らず。それでも、時折左ボディーや右ストレートを打ち込むなど果敢に攻める場面も見られた。赤井総監督も「ステップイン!ジャブ、ジャブ!」と計4ラウンドの間、指示を飛ばし続けた。

 スパーリング後は、報道陣の要望に応じて父とのミット打ちも披露した。自宅では2人で練習しているが、ミット打ちは「今年になって初めて」と英五郎。父がかつて汗を流した母校のリングで親子の2016年始動となった。

 赤井総監督は、息子の合宿参加に「学生に混じってよい刺激になる。近大のレベルだと(英五郎は)高校生みたいなものだけど…」と言いながらも「打ち勝つ強い気持ちを持っている選手。将来に期待している」と評した。

 また「私もそうだったが、怖がらずに前にいくスタイル。親に心配をかけたと、今になって思う」と苦笑い。ミットを持った直接指導では「左のダブルのボディーアッパーはよくあるが、右のダブルは意外と少ないので、そこを強調して教えた」と説明した。

 東京五輪を目標に掲げる英五郎だが、現在は米国の大学に在籍している。今年は東京を拠点に練習を重ね、昨年8強入りした全日本アマ選手権で「まず日本一」と目標を掲げた。

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