「世紀の一戦」メイウェザーが判定勝ち

 ボクシングの世界ウエルター級王座統一戦で、マニー・パッキャオ(右)の顔面にパンチを浴びせるフロイド・メイウェザー(AP=共同)
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 「WBA、WBC、WBO世界ウエルター級王座統一戦」(2日、ラスベガス)

 「世紀の一戦」と全世界が注目したボクシングのWBC、WBA、WBOの3団体統一世界ウエルター級タイトルマッチが2日(日本時間3日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催され、WBC、WBAスーパー世界同級王者のフロイド・メイウェザー(38)=米国=が、3-0の判定で、WBO世界同級王者のマニー・パッキャオ(36)=フィリピン=に勝利した。スコアは118-110が1人、116-112が2人。

 父親が元世界ランカー、叔父が元世界王者というボクシング一家に生まれ、アトランタ五輪で銅メダル獲得後、プロでは無敗のまま5階級を制した天才メイウェザー。フィリピンの貧しい農家で生まれ育ち、自らの拳だけを頼りに異国で運命を切り開き、6階級制覇してアメリカンドリームを体現した英雄パッキャオ。ついに実現した両選手のファイトマネー総額が計300億円を超えるともいわれるメガファイト。

 試合はサウスポーのパッキャオが左ストレートを放ちながらプレッシャーをかけ、オーソドックススタイルのメイウェザーが左ジャブで距離を確保しながら右カウンターを狙う展開で始まる。最初のチャンスはパッキャオがつかんだ。

 4回にパッキャオが左ストレートを直撃させてロープ際に追い込み連打を送る。ここをガードを固めてしのいだメイウェザーも冷静さは失わず、ジャブを的確に当てて立て直した。最終的にはメイウェザーが抜群のディフェンス技術と要所で決めるカウンターを駆使して、パッキャオの攻撃力を封じた。しかし、終始攻めていたのはパッキャオだけに、判定が告げられると会場からは激しいブーイングが起こった。

 メイウェザーの戦績は48戦48勝(26KO)。パッキャオは65戦57勝(38KO)6敗2分け。

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