八重樫、3階級制覇へ 激励メール届く

ローマン・ゴンサレスの激闘から一夜明け、八重樫東は大きなバンソウコウをして会見を行った。左は井上尚弥。(横浜市の大橋ジム)
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 ボクシングのダブル世界戦から一夜明けた6日、横浜市の大橋ジムで会見が行われた。

 ローマン・ゴンサレス(ニカラグア=帝拳)に敗れWBC世界フライ級のタイトルを失った八重樫東の去就について、所属ジムの大橋秀行会長は「1階級下げてライトフライ級で3階級制覇を目指します」と改めて再起することを言明した。

 負けたとはいえ世界中のボクサーが対戦を避けてきたロマゴンの挑戦を受けて立ち、一歩も引かない真っ向勝負で観衆を熱狂させた。ジムには激励など多くの電話やメールが殺到したそうで、「まさに死闘、激闘だった。ボクシングの良さは十分に伝わったと思う」と同会長はしみじみと語った。

 激戦の跡を物語るように右目横に大きな白いバンソウコウを貼った八重樫は、「やっぱり悔しい。でもプレッシャーとかパンチとか、自分では初めて経験する強さがあった。いい勉強になった」と振り返った。

 ミニマム級のタイトルを獲得したあと井岡一翔(井岡)との統一戦で敗れて王座から陥落したが、2階級上げてフライ級で再び世界をつかんだ。今度はライトフライ級でみたび世界の頂点に挑むことになる。

 また、11回TKO勝ちで初防衛に成功したWBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥は、「ホッとしているけど、まだいろいろと課題がある。自分を見つめ直して今後につなげていきたい」とコメント。すでにこの階級では減量が限界にきており、大橋会長は「明らかに影響が出ている。タイトルは返上します」とフライ級への階級アップを宣言した。

 井上尚はフライ級で何試合か経験したい意向だが、「いつ(世界戦が)決まってもいいように準備はします」と2階級制覇へ気を引き締める。今回は管理栄養士のアドバイスもあって調整がスムーズに進んだこともあり、「この体の状態をできるだけキープしておきたい」と早期にも練習を再開する意気込みも示した。

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