イチロー「次の1本は絶対打つつもり」

日米通算4257安打の偉業を祝福され感謝の意を表するイチロー(撮影・小林信行)
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 「マーリンズ5-1ロッキーズ」(17日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はロッキーズ戦の七回に代打で出場し、中前打。守備には就かず、1打数1安打で打率は・354。ピート・ローズのもつメジャー最多通算安打記録を超える日米通算4257安打を記録した後の最初の打席で快音を響かせ、メジャー通算2980安打。次なる偉業にあと20本とした。

 1点リードの七回1死走者なし。地元ファンの声援を受けながら打席に入ったイチローは初対戦のハーマンにカウント2-2と追い込まれながら外寄り低めのチェンジアップをライナー性の打球でセンターへ運んだ。後続の二塁打で一気に生還。3点を奪った攻撃を勢いづかせた。

 この1本で日米通算4258安打。“世界記録”を更新した格好となったが、「それにはもう触れないでいいんじゃないの」とイチロー。次なる偉業、メジャー通算3千本安打まで20本としたことには「知ってますよ。代打だと20打席はかかるわけだから、次の1本は絶対打つつもりで行ってる。20本連続で打てないのは知ってますよ。次の1本を打つこと(気持ち)は当然でしょう」と、自身の役割を理解した上で試合に臨んでいることを明かした。

 試合前のフィールドでは15日のパドレス戦で達成した、“ローズ超え”の4257安打を祝福するセレモニーが行われた。拍手と歓声を受けて登場したイチローは、二塁打にちなんで試合で使用された二塁ベースを贈られ、「置き場所に困ります」とうれしい悲鳴を上げていた。

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