シンガーソングライター・小田和正（６８）が４月２０日に発売した３枚組ベストアルバム「あの日　あの時」（税込み３９００円）が６月２０日付けオリコンチャートで９位にランクイン。連続ベスト１０入り記録を８週に伸ばし、上半期（１５年１２月２８付～１６年６月２０日付）１位となったことが１７日までに分かった。

　ＡＫＢなど、発売週に突出したセールスを記録する“瞬発力”系のＣＤが多いなか、小田の「あの日　あの時」は息の長いセールスとなり、珍しいランキング動向を示している。

　初週に１位を獲得し、翌週は２位。３週目には１位に返り咲き、その後は２位→３位→７位→６位→９位（６月２０日付け）とベストテン内にとどまり続けており、上半期最長の８週連続記録を作った。どこまで連続ランクイン記録を伸ばすのか、注目される。

　小田は１４、１５日、さいたまスーパーアリーナでコンサートを開催。平日にもかかわらず１万６千人ずつ、計３万２千人を動員した。照明やビジョンなどの影響で通常の席より見づらい「見切れ席」も販売したほどの、大盛況だった。

　現在は４月３０日からスタートし、役３４満員を動員する全国ツアー（２４カ所４８公演）の真っ最中。各地で公演を開催すると、売り上げがはねあがる傾向も続いており、コンサートの充実が売り上げに結びついていることが分かる。

　【アルバム首位獲得最年長記録】

　「あの日　あの時」が５月２日付オリコン週間アルバムランキング（集計期間４月１８日～２４日）で初登場１位を獲得。６８歳７カ月での首位獲得最年長記録を達成した。（５月１６日付でも１位に返り咲き、６８歳８カ月に更新）。

　それまでの最年長記録は矢沢永吉のベストアルバム「ＡＬＬ　ＴＩＭＥ　ＢＥＳＴ　ＡＬＢＵＭ」（１３年５月発売）の「６３歳８カ月」。矢沢の前は小田の「６３歳７カ月」だった。