勘九郎長男&次男、来年2月初舞台

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(34)の長男・波野七緒八(なおや)くん(5)と次男・波野哲之(のりゆき)くん(2)が、来年2月に歌舞伎座で行われる「二月大歌舞伎」で、一家の“伝統”である「門出二人桃太郎」で初舞台を踏むことが決まり、7日に都内で会見が行われた。七緒八くんは三代目中村勘太郎、哲之くんは二代目中村長三郎として舞台に上がる。

 「桃太郎」は、勘九郎の父で2012年に死去した十八代目中村勘三郎さんが3歳時の1959年4月に「昔噺桃太郎」で、勘九郎は5歳時の87年1月に、当時3歳の弟・七之助(32)とともに「門出二人桃太郎」で初舞台を踏んだ演目。一家にとっては「30年に一度」の大きな節目となっている。

 会見で勘九郎は「このたび(来年)2月に七緒八が三代目勘太郎として、哲之が二代目長三郎として舞台に上がることになりました」と発表。亡き勘三郎さんを思い、「父が亡くなってからも、こうして歌舞伎座で初舞台ができることを本当にうれしく思っております」とあいさつした。2人の叔父にあたる七之助は「2人を見ていまして、私の初舞台の記者会見よりはるかに静かだなと。確実にいい歌舞伎役者になると確信しております」と冗談めかして話した。

 2人について勘九郎は「性格はまったく違いますね、七緒八の方は比較的おとなしい。哲之は…、外面がいいんで、今は静かなんですけど、家の中では大変です」と説明。また祖父の勘三郎さんと似ている部分として「歩き方だとか、教えてもいない立ち姿…。父は片っ方ポケットに手を入れるんですけど、その立ち姿や、寝方がそっくりですね。ソファに寝るとき手を上にやるんですけど、それを2人ともやりますね」と明かした。

 そして、天国の勘三郎さんの心境を思いやり、「3代で桃太郎というので本当に喜んでくれてると思います」と感無量の表情。伝統の「桃太郎」を3代にわたって引き継ぐことには「2人産まれたときに、初舞台は『桃太郎』をさせてあげたいなと強く思ってたんですが、かなえることができて本当にうれしいですね」と笑顔。

 自身の初舞台の記憶については「舞台稽古まで刀を持てなかったんですね。舞台稽古の時に、父に刀を持っていいと言われたときはすごくうれしかったですね」と述懐。七之助は「僕は全然覚えてないです。照明が明るかったな、頭が痛かったなと言うことぐらいしか記憶がないです」と振り返った。

 勘九郎に手を引かれて登場した“主役”の2人も「波野七緒八です。よろしくお願いいたします」「波野哲之です。よろしくお願いします」と元気にあいさつした。

 2人と舞台に立つことに、勘九郎は「楽しみなんてないですよ。今も本当に大変です。ワキ汗がポタポタ垂れてますから」と苦笑い。妻で女優の前田愛(32)についても「彼女も同じ思いだと思います」と話した。

 「大変」の言葉を証明するように、最初はおとなしかった哲之くんは、勘九郎が話している最中にもマイクで遊んだり、写真撮影の際にはカメラマンを指さして「バーン!」と撃つふりをするなど大暴れ。その中で突然「見得」を切るなど、大物ぶりを発揮した。一方の七緒八くんは暴れる哲之くんを時折いさめるなど、お兄ちゃんらしい姿を見せていた。

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