４月３０日に末期がんを告白した俳優の今井雅之（５４）について、１８歳のころからの友人である俳優の坂上忍（４７）が１日、「頑張れとは言わない」と坂上流のエールをブログにつづった。

　朝の早い坂上は、起きるなりニュースを報じるテレビ画面に今井の姿を見た。

　「ＡＭ０６：２３-テレビを点けたら…マサが映っていた」

　坂上が年上の今井を「マサ」と呼ぶのには理由がある。１８歳のとき、今井が所属する劇団に坂上は客演で招かれた。「そこの主宰者さんの方針で…。共演者は、全て呼び捨てで呼び合うと…」。違和感を感じつつ従ううちに、坂上にとって今井は「マサ」になった。

　その末期がんを患う「マサ」に対して、坂上は「間違っても『頑張れ』なんて言う気はないんですよ。だって、散々頑張ってきた人ですから。で、今現在も進行形で頑張っている人ですからね。そんな方に『頑張れ』なんて言葉は失礼極まりない」と、独自の考え方を説明した。

　呼び捨てにしてはいても「マサ」は７歳上、坂上はその生き方をリスペクトしている。

　だから「彼は、闘う人なんで…。彼の闘い方を見守って、見続けて…ね」と簡単に励ますようなことはせず、ただ「マサ」の闘いを見守るつもりだ。