維新・松井氏 反対派に討論会参加要求
第18回統一地方選の前半戦は12日、10都道県知事選や5政令市長選などが投開票された。維新の党傘下の政治団体「大阪維新の会」にとって、大阪都構想実現への前哨戦となる大阪府議選(定数88)大阪市議選(同86)は同日午後8時に投票が締め切られた。
各社が実施した出口調査によると、市議選は大阪維新が最大勢力を維持することが確実。午後10時から大阪維新の会本部で1回目の会見をした幹事長の松井一郎大阪府知事(51)は「第一党だからということで勝ったとは言えません。全員当選を目指していたわけで、これはやっぱり非常に厳しい戦いだったと思います」と冷静に分析した。
5月17日には大阪都構想の住民投票を控える。現時点での世論調査では賛否が拮抗(きっこう)している。松井氏は「この選挙期間中、都構想に対するさまざまなデマが出ていた」と反対勢力の動きに疑問を投げ掛けた。「マイナス、デマを信じている皆さん方に『そういうマイナスはない』という説明をこれからいかに伝えられるか」を5・17最終決戦のテーマに掲げた。
続けて「本来は賛成・反対の討論会をやれれば一番分かりやすい」とあらためて持論を展開。自民党から共産党までの反対派に「政治家であるならば自分たちだけでデマを飛ばすのではなく、堂々とわれわれと議論するべき」と主張。「多くの市民の皆さんが見える形での討論会にぜひ参加してもらいたい。そこに参加しないことに何があるのかということを大阪市民の皆さんに感じとってもらいたい」と強い口調で訴えていた。
