ＴＢＳの石原俊爾社長が２５日、都内の同局で定例社長会見を行った。１月２８日の放送回が事実に反する内容だったなどとして２度にわたり番組内で謝罪した「水曜日のダウンタウン」（水曜、後１０・００）について、「視聴者の皆様に誤解を与える表現があったことをおわび申し上げます。現場に注意すると同時に、信頼回復に向け、再発防止に努めていく」と謝罪。津村昭夫編成局長は、同番組について「引き続き放送する。やめません」と打ち切りにはせず、継続することを明言した。

　同番組は外注ではなく制作局の制作。責任は基本的な作業を怠った制作放送体制にあるとして、津村局長が厳重注意処分を受けたことも明かした。

　同番組をめぐっては、１月２８日に放送した福袋ネタで、取材をしないまま誤った情報を放送したとして今月４日に謝罪。１８日にも同じ１月２８日放送の福袋ネタで、中身に価値がないかのような誤解を与えたことを謝罪した。

　津村局長は「基本的な作業の欠落。取材先、制作協力いただいた方との、基本的な連絡する部分に欠落、認識の甘さがあった」と取材先への取材不足、説明不足を指摘。今後について「社会人として、基本的な部分をおろそかにしない」ことを反省材料とした。

　また２度にわたるお詫びで対応が後手後手に回った印象は否めないが津村局長は「放送後に、指摘があり、２つ問題起きていることは認識していた。それぞれについて、事実関係を確認し、対応した。同じ日にやらず、きちっと一つ一つ、すみやかに、きちんと対応したいということで、別の日の対応の判断をした」と説明した。

　また、番組については存続の危機もささやかれているが津村局長は「引き続き放送する。辞めません」と明言した。

　ＴＢＳでは同じ１月２８日放送の「水トク！激闘大家族スペシャル」で不適切な演出があったとして、謝罪している。