宝塚花組新人公演 柚香光が初主演

 初舞台から7年目までで行われる、宝塚歌劇団花組新人公演「ラスト・タイクーン」が25日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、初舞台から6年目の柚香光(ゆずか・れい)が初主演した。

 柚香は8頭身のバランスのとれた華のあるスター。早くから注目されていたが、今回、万を持しての主演となった。その期待に応え、幕開きから堂々とした演技で、観客を芝居の世界にグイグイと引き込んだ。

 花組トップスター蘭寿とむのサヨナラ公演ということもあり、「最後の作品をさせていただくということで、すごく光栄です。男役としてのたたずまいや、空気感というものを教えていただきました」と感謝を口にした。さらに「劇中のセリフに『後悔はたくさんある』じゃないですが、私も今公演でたくさんの課題が見つかりました」と東京公演での新人公演に向けて表情を引き締めた。

 また柚香の相手役を務めた華雅りりか(かが・‐)も今回が初のヒロイン。「やはりヒロインは特別で、ずっと夢見てきました。でも自分がやりたいことと、やれることは違うということがわかったので、東京公演に向けて、少しでもやりたいことに近づけたい」と、さらなる飛躍を誓っていた。

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