中村勘九郎 勘三郎の復帰は「来年春」
歌舞伎俳優・中村勘九郎(30)が27日、7月27日に食道がん手術を受けた父・中村勘三郎(57)に関して、術後の経過は良好で、10日前からリハビリを開始したことを明かした。
勘三郎が都内の病院で手術を受けてちょうど1カ月。大阪市内で自身の襲名披露イベントに出席した勘九郎は「まだ入院の必要はありますが、体力をつけるためのリハビリを始めています。がんばってしまう人なので、周囲が止めている状況です」と父が順調に回復している状況を説明した。
当初の予定どおり年内は休養する予定で、父親の舞台復帰に関して勘九郎は「(東京)歌舞伎座の立て替え工事が完了する来年春を目指すことになると思います」との見通しを語った。
9月1日に大阪松竹座で「中村勘九郎襲名披露 九月大歌舞伎」が初日を迎える。本来ならば同公演に出演する予定だった勘三郎は、病室で「お客さんは入りそうか」と案じているという。また、この日のイベントに同席した勘九郎の弟・中村七之助は、父親から「(公演で)全力で兄をサポートしろ」との命を受けたことを明かした。