白鵬、稀勢の里に本気で成長願う

 大相撲夏場所で2場所連続37度目の優勝を飾った横綱白鵬(31)=宮城野=が23日、都内のホテルで一夜明け会見を行った。

 1年半ぶりの国技館での優勝を「千秋楽パーティー、二次会から、人、人、人でしたね。お祝いがね。それだけ東京での優勝が待ちに待ったという感じがした」と話した白鵬。12度目の全勝には「チョー気持ちいいです」と笑みを浮かべた。

 場所前には左ヒザを痛め、3日目には「右足の親指を、朝起きたら歩けなかったんですよ。終わったから言えるけど」と明かすなど、ケガとの戦いだった場所。「両足からぽーんと立つというかね。そういう立ち合いが多かった。前から勉強していましたけど、それが今場所生きたという感じ」と左足から踏み込む立ち合いに変えて乗り切り、「前半10番をしのいで、それがあったからこそ、全勝に導けたのかも知れません」と振り返った。

 次の名古屋場所では史上3人目の1000勝、史上最多5度目の30連勝などの記録もかかる。「運というのは軍隊の軍と書いて走るというね。戦わないとダメ。目標を達成するためには、攻めに攻めに攻めまくらないと」と持論を展開し、「名古屋でたくさんの方々に応援してもらっていますし、場所後の(7月)30、31日に母国(モンゴル)で、アマチュア相撲の世界大会が開かれますね。それに私は絡んでいまして、1000勝の目標を達成して、世界の相撲ファンにその姿を見せられれば」と意欲を示した。

 さらに、自身が壁となって13日目の全勝対決を制し、初優勝と綱とりの悲願を阻んだ大関・稀勢の里についても言及。「強い大関ですから、あと何かちょっとしたことなんだろうね。運をつかむのは一つの努力じゃダメ。たくさんの努力があってこそ運がやってくる。漢字が軍に走るというのは、彼が本気で戦っていない訳じゃないですか、本気で」と厳しい言葉を投げかけた。

 その稀勢の里とは名古屋場所でも13日目に対戦する見込み。それを知らされると、「来場所のことはもういいです。今日は今日、明日は明日」と話して笑いを誘った。

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