アマレス出身の稲垣 得意技はタックル

 「大相撲春場所」(13日初日、エディオンアリーナ大阪)

 大相撲の新弟子検査が5日、大阪市内で行われ、受検した46人全員が体格検査をパスした。内臓検査の結果を待って初日に合格者が発表される。

 法政大出身の稲垣善之(21)=奈良県出身、佐渡ケ嶽=はアマチュアレスリングからの角界入り。奈良・大和広陵高3年時の国体では少年男子フリースタイル120キロ級で優勝し、日本代表の強化選手にもなっていた。

 中学時代に地元のクラブチームで相撲は経験がある。当時、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に誘われたが「楽しいとは思ったけど、ガチガチでやっていたわけではなかった」と、当時、角界入りは現実味がなかった。

 岐路は大学3年時。東京五輪を目指す道もあったが「レスリングでは食べていけない。相撲を仕事にすれば、それだけに集中できる。自分には魅力だった」と決意。毎年、佐渡ケ嶽親方が相撲の番付表を送ってくれていた縁で自ら親方に電話。入門許可をもらった。

 部屋は大関琴奨菊(31)の優勝で活気がある。「大関にはいろいろ(作法など)教えていただいている。部屋はいい雰囲気だし、環境は恵まれている。目標は琴奨菊関です」とキッパリ。

 176センチ、126キロの恵まれた体格で得意技はタックル。「レスリングは引いたりする。そのやり方を消して、相撲をやっていかないと。前に出る相撲を覚えていく。稽古も人の2倍も3倍もやらないと」と今場所の初土俵へ向け、気を引き締めた。

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