クルム伊達 復帰に再手術必須

 女子テニスのクルム伊達公子(45)が21日、以前から痛めていた左膝の手術を16日に受けたとブログで発表した。ただ、当初、予定していた半月板の縫合は、想定以上に状態が悪かった膝外側の軟骨の処置をしたため行わず。プレー復帰するためには再手術が必要で、プロレベルでなくとも手術なしにスポーツを生涯続けることが難しいとも担当医から告げられたことを明かした。

 ブログには病室での姿や車いすで移動する自身の写真をアップ。「ご報告が遅くなりましたが予定していた2月16日に手術を終えました」と報告した。現在は自宅で過ごしており、松葉杖もほとんど必要ないという。

 ただ、想定外の事態が伊達の左膝には起きていた。「予定では半月板の縫合をするはずだった」が、いざ手術という段階で「想像以上に悪く左膝外側の軟骨がすり減っていることがわかりました」。浮遊体を取り除くクリーニングの手術をし、担当医の判断で断裂していた半月板の縫合を行わずに今回の手術を終えた。

 担当医からは「今のままではアスリートレベルでのカムバックは難しい」と伝えられただけではなく、「カムバックを目指すには再度、手術が必要。アスリートとしてだけでなく、それなりのスポーツを生涯することも難しい」という診断も受けた。伊達は「まずはアスリートとしてそして私の人生からスポーツをなしにすることはかなり辛い。再手術をするとなるカムバックできる時間が長引くことは避けられません。今は回復の時間の中でどうするか考えています」と苦しい胸の内を明かした。

 1月28日には、ブログで「再チャレンジにピリオドを打つ日もそう遠くないと思わざる得ない日が増えてきていました」と現役引退が頭によぎることも増えたことを明かしている。伊達は「アスリート クルム伊達公子として1人のスポーツが大好きな人間としてのクルム伊達公子の人生として最良の選択が何なのかじっくり考え答えを出したいです」と、当面は回復に務めながら結論を出すとつづった。

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