中日・佐藤、憲伸以来の新人初登板初V

 「DeNA3-6中日」(10日、横浜スタジアム)

 中日のドラフト2位右腕・佐藤優投手(22)=東北福祉大=がプロ初登板初先発で、5回を2安打1失点でプロ初勝利を挙げた。中日の新人投手が初登板で初勝利を挙げるのは、1998年の川上憲伸以来、18年ぶりとなった。お立ち台では「いろんなことを考えずに、思い切って投げようと思ってマウンドに上がりました。ツーシームが低めに決まったのがよかった」と、笑顔で振り返った。

 1-0の二回、筒香に一発を浴び同点とされたが、直後に味方が勝ち越し点をプレゼントしてくれた。勝利投手の権利がかかった五回は1死二塁のピンチを招いたが、「思い切って投げようと思った」と、戸柱、モスコーソを連続三振。川上以来の快挙には「きょうは野手の方が点を取ってくださってくれたおかげだと思います」と謙虚に語った。

 東北福祉大では、1年から3年まで主に中継ぎや抑えを務めていた。大学の先輩で、横浜などで抑えとして活躍した佐々木主浩氏にヒントを得たフォークも武器だ。

 チームは4連勝で首位を守った。ファンへのメッセージを求められると「本日はたくさんの方が見てくださってありがとうございます。また次のチャンスがあればアピールしたい」と、どこまでも控えめだった。

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