明大マネ 打撃投手で東大左腕攻略貢献

バッティングピッチャーも務める明大・日吉達也チーフマネージャー=神宮(撮影・開出牧)
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 「東京六大学野球、明大12-3東大」(19日、神宮球場)

 明大が大勝で2勝1敗とし、東大の勝ち点奪取を阻止した。16日日の1回戦では苦しんだ相手エース左腕・宮台に、6安打を浴びせて3得点。三回で降板に追い込んだ。

 難敵攻略にひと役買ったのが、日吉達也主務(4年・静岡)だ。高校時代は名門で1年秋からベンチ入りしたサウスポー。大学入学時にマネジャーに転身した。現在、チームには野手も含めて左投げは5人のみ。左腕の打撃投手がほぼいないとあって、キャンプなどで務めた経験がある日吉主務に白羽の矢が立った。

 13日からの3日間は、自校グラウンドでの練習で1日1時間。宮台の先発が予想された16日とこの日は、試合前の打撃練習でも“登板”した。本人も「神宮でマネジャーに投げさせるのは、ないんじゃないですか」と振り返った異例の30分間では約300球。5日で2000球弱を投じた。

 主務の仕事をこなしながらの打撃投手は大変なはずだが「投げるのは楽しい。苦じゃないです」とニッコリ。「ちょっとは役に立ったかな」と、2桁得点での大勝を喜んだ。

 静岡県出身で、阪神のドラフト3位ルーキー・竹安とは幼稚園から中学まで同級生だった。小学生の時は「富戸ジュニア」で竹安がエース、自身は「4番・一塁」を務め、市内では敵無しだったという。プロ入りしたかつてのチームメートは「ヒーローですよ」という日吉主務。

 年明けに食事に行った際には、逆に「敏腕マネジャーだな」と言われたそうだが、本業だけにとどまらぬチームへの貢献。敏腕に加えさらに“鉄腕”も兼ね備えた働きぶりだった。

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