李大浩 MVPも「内川さんの場所…」

MVPに輝き、孫オーナー(左)、王球団会長(中)に祝福される李大浩(撮影・西岡正)
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 「日本シリーズ・第5戦、ヤクルト0-5ソフトバンク」(29日、神宮球場)

 ソフトバンクが対戦成績を4勝1敗として、2年連続7回目(前身の南海、ダイエー時代含む)の日本一に輝いた。シリーズを通じた最優秀選手(MVP)には4番・李大浩が選出された。5試合で16打数8安打2本塁打8打点の成績だった。

 インタビューのマイクを向けられた李大浩は開口一番、「ほんとうにうれしいです。これからはぐっすりと眠れるんじゃないかと思います」と正直な胸の内を明かした。

 本拠地での第1戦(24日)は3安打で勝利をけん引。第2戦(25日)は相手エースの小川から先制2ランを放った。「(MVPは)チームメート、すべての野手のおかげです。たくさんチャンスをつくってくれたので返すだけだった。活躍できてうれしいです」と謙虚に喜びを表した。

 第3戦(27日)でヤクルト・山田が3連発というど派手なパフォーマンスを見せ、相手に流れが傾きかけた。しかし、第4戦(28日)で李大浩は初回の先制打と三回の満塁一掃打で再び勢いを引き寄せた。そしてこの日の第5戦も左翼ポール際への先制2ラン。ビデオ判定も味方につけ、文句なしのMVPに輝いた。

 今シリーズ開幕直前に主将・内川がCSで左肋骨を折っていたことが判明し、李大浩に4番の重責が担わされた。「運が良かったと思います。内川選手がケガをせずにシリーズに出ていたら(お立ち台の)この場所は内川さんの場所だった。自分がここにいられて良かった」と、素直に自分の幸運を認めた。

 今季は交流戦での試合がなかった神宮での日本シリーズ。黄色に染まった三塁側から左翼席へのホークスファンへ向かい、李大浩は日本語で「ありがとうございま~す」とちゃめっ気たっぷりに感謝の言葉を発した。

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