三重のエース今井が5安打完封 初の夏決勝へ
「全国高校野球・準決勝、三重5‐0日本文理」(24日、甲子園)
三重のエース左腕・今井重太朗投手(3年)は強打の日本文理を5安打完封し、同校初の夏決勝へ導いた。
初回、味方の失策、死球で1死一、二塁。「ムキになりすぎた」と頭は真っ白になったが、続く4番・池田貴将三塁手(3年)を二ゴロ併殺。「初回ゼロ点に抑えたのが大きかった」と落ち付いた。
二回以降は130キロ台前半の直球、スライダーを低めに集め、走者を出しながらも要所を締めた。「しっかり丁寧に守備を信じて投げられた。守備からリズムをつくって攻撃にもつなげられた」と胸を張った。
初戦、広陵戦の延長で救援はあったが、5試合45回710球を投げ抜いた。4試合連続完投で甲子園初完封に「自分が持っている以上のものが出ている。甲子園で成長している」と話した。
25日の決勝戦で県勢では55年の四日市以来、59年ぶり夏制覇がかかる。「決勝進出の実感はない。1イニングずつ丁寧に投げたい。この舞台に立てることは少ない。球数もこれだけ投げられていることは楽しい。相手は関係ない。自分の投球をしようと思う」と平常心で大一番に臨む。
三重は、選抜大会では1969年に全国制覇を果たしている。