三重初4強 琉球のライアン山城をKO

 「全国高校野球・準々決勝、三重9-3沖縄尚学」(22日、甲子園)

 準々決勝4試合が行われ、三重が沖縄尚学を9‐3で破り、初の準決勝に進んだ。三重県勢のベスト4入りは、1955年に優勝した四日市以来59年ぶり。敦賀気比は7‐2で八戸学院光星に勝ち、19年ぶりに4強に入った。日本文理は聖光学院を5‐1で破り、5年ぶりの4強進出を決めた。準決勝は三重‐日本文理、大阪桐蔭‐敦賀気比の顔合わせで、23日の休養日を挟んで24日に行われる。

 昨夏から2季連続初戦敗退だった三重が、初のベスト4まで上り詰めた。けん引役の1番、長野勇斗外野手(3年)が3安打3打点。今春に無安打だった主将は4試合で9安打を重ねた。

 沖縄尚学の好投手、山城から一回に中前打を放った。追い込まれながら速球を打ち返した。四、五回は変化球をうまく捉えた。

 対戦前に一番の気掛かりだったのは、山城の左脚を高く上げる独特のフォーム。似たような投手と対戦したことがなく、悩む1番に副部長が打撃投手を買って出た。「自分たちのことを思ってやってくれた。脚は全然上がってなかったけど、タイミングは合わせやすくなった」と特訓の成果を発揮した。

 2002年夏に日章学園(宮崎)を甲子園初出場に導き、三重中京大では則本(現楽天)を指導した中村監督が今春から指揮を執る。打撃練習では「どうすれば得点になるか常に考えろ!!」と緊張感を求める。自ら打撃投手を務めて1日250球以上を投げ、打者のタイミングの取り方などもチェック。きめ細かな指導で選手の信頼を得た。

 三重県勢の4強は、1955年に優勝した四日市以来59年ぶり。ことし還暦で「直球は、まだ130キロは出る」と笑う熱血漢が率いるチームは頂点も視野に捉えた。

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