「バットを作る仕事をしてきて一番うれしい瞬間だった」。イチロー選手が日本時間の１６日、張本勲氏の３０８５安打の日本プロ野球記録に並ぶヒットを放つと、イチロー選手のバットを約１７年間、作り続けてきた久保田五十一さん（６６）は、晴れやかな表情でイチロー選手の偉業達成をたたえた。

　久保田さんは勤め先の岐阜県養老町の工場でテレビ観戦。イチロー選手が七回裏、満塁ホームランで大記録に並ぶと、一緒に観戦していた同僚らと握手を交わしながら喜びを分かち合った。

　一方、イチロー選手が少年時代に通った愛知県豊山町のバッティングセンターの従業員石井一三さん（６５）は同県犬山市の自宅で観戦。「本当にうれしい。よくぞここまで頑張った」と喜びを爆発させた。