佐々木麟太郎 マーリンズ入団決断 ソフトバンクからドラ1指名も
スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)がドラフト8巡目で指名を受けた大リーグのマーリンズへの入団を決めたことが15日、分かった。昨秋にはソフトバンクからもドラフト1位指名されており、その進路が注目されていたが、米国でメジャーを目指す道を選んだ。
佐々木にとって、大リーグは子どもの頃からの夢の場所だった。小学校時代、自身と同じ左打者のバリー・ボンズやデービッド・オルティスが本塁打を放つ映像に感動し「メジャーの大舞台で打つアーチは特別。野球の花形を感じさせる」と憧れを抱き始めた。
中学に進み、2018年に所属チームの監督の息子であるエンゼルス(当時)の大谷が新人王に輝いた。「野球選手はもちろん夢だったが、その上で最終的にもう一個ゴールができた」。身近な人物の活躍は日本のプロ野球のさらに一段上、米国への挑戦心をかき立てた。
ホームラン打者を目指し、慣例に逆らった。当時の日本では上からたたきつけて低い打球を打つ指導方針が根強かったが、フライを打って長打を狙う米国式の打撃スタイルを追求。飛ばすための力と技術を小中学時代から身につけ、花巻東高時代に全国区の強打者となった。「個々の長所を伸ばすようなアプローチで指導してもらい恵まれていた」と感謝した。
高校3年の時もNPBのドラフト1位指名の有力候補だったが、プロ志望届を出さず米国へ進学。スタンフォード大では本場の野球にもまれ、さらに成長を遂げた。2年目の今季は54試合で16本塁打と、3試合に1本に近いペースで量産。長年の努力を実らせ、21歳にして夢舞台からドラフト指名された。「目標は世界で活躍できるような選手」。壮大な野望に向け、スタート地点に立つ。
◆佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年4月18日生まれ。21歳。岩手県出身。184センチ、113キロ。右投げ左打ち、内野手。幼少期から野球を始め、江釣子小1年から江釣子ジュニアスポーツ少年団に所属。江釣子中時代は、金ケ崎リトルシニアでプレーした。花巻東では1年春からベンチ入りした。高校通算140本塁打。
◆マイアミ・マーリンズ 93年の球団拡張で「フロリダ・マーリンズ」としてナ・リーグに加入し、ワールドシリーズは97、03年に制覇した。ともにワイルドカードからの栄冠だった。12年に現チーム名に変わった。マイアミ中心部にある本拠地ローンデポ・パークは23、26年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)メイン会場として知られる。過去にイチロー、田沢純一が所属。昨年は79勝83敗で東地区3位。
