大谷翔平 リアル二刀流復活!初回初球先頭弾&4勝目 5回0封、防御率0・73両リーグ1位
「パドレス0-4ドジャース」(20日、サンディエゴ)
ドジャースの大谷翔平投手(31)は、サンディエゴでのパドレス戦に「1番・投手兼指名打者(DH)」で出場。打っては史上初となる先発投手による初回初球先頭打者弾で6試合ぶり8号を記録すると、投げては5回3安打無失点の好投で4勝目(2敗)を挙げた。規定投球回には届いていないが防御率0・73は両リーグ1位に相当。チームは連勝でパ軍との首位攻防3連戦に勝ち越し、ナ・リーグ西地区首位の座を堅守した。
アーチストの本能が肉体を突き動かした。快音とともに放たれた白球が大きな放物線を描き、ゆっくりとフェンスの向こうに消えていく。史上初の先発投手によるプレーボール本塁打。歴史的な一打に敵地がどよめきと歓声に包まれた。
4月22日のジャイアンツ戦以来、1カ月ぶりとなるリアル二刀流。打者・大谷がいきなり魅せた。
最多勝右腕・バスケスの初球、154キロの内角高め直球を鋭く振り抜いた。中堅方向へ真っすぐに伸びた今季自己最高角度39度の“ムーンショット”。「見送ろうかなと思っていたんですけど、来た時に反応で打てたようなホームランだった」。6試合ぶりの一発を「今後につながるような一本だった」と自賛した。
二刀流の真骨頂。「1番がいい仕事をしてくれた」。投手・大谷も負けてはいない。三回まで毎回の4奪三振を含むパーフェクト投球だ。
四回2死一、二塁の場面ではこの日最速の161キロを投げるなど、ギアチェンジで後続をピシャリ。3点リードの五回1死満塁のピンチで1番・タティスを宝刀スイーパーで遊ゴロ併殺。鬼の形相で咆哮し、ド派手なガッツポーズを見せた。
5日のアストロズ戦の四回から継続している連続無失点イニング記録を16まで伸ばしたが、この日は5回、88球で降板した。試合後の大谷は登板間の調整を振り返って、「あまり投げ心地が良くなく、不安がありました」。ロバーツ監督は「ベストの状態ではなかった。それでも配球や組み立てで抑えていた」と称えた。
4登板ぶりのリアル二刀流。「投打で出るからといって必要以上にテンションが上がることはない。一つの仕事、自分の役割としてとらえている」と大谷。投手として本来の力を出し切れなかったが、「1打席目はいい仕事ができましたし、苦しいなりに5回まで投げ、全体的には良かった」と前を向いた。
唯一無二の二刀流選手。打って、投げて、チームに勝利をもたらす。これからも大谷は見る者の心を揺さぶる存在であり続ける。
