菊池雄星「自分のことで精いっぱいで」WBC初選出の経緯 23年の日本優勝で「世界一を取りたいという思いが強くなった」
米大リーグ、エンゼルスの菊池雄星投手(34)がWBCの日本代表に初選出された。27日までに行った共同通信のインタビューで出場を決断した理由や意気込みを語った。
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-野球人生で初の日本代表。
「今回のメンバーは、小学校からプロまでの間に何かしらの形で日本代表に選ばれているのではないか。小学校時代を含めて初めては僕だけかも」
-参加の動機は。
「2023年の優勝で、野球でこんなに日本が盛り上がるというのを改めて感じた。各代表が本気のメンバーで本気のチームをつくってきていて、大会ごとにそれを更新する感じで、本当に全力できていると思う。そういう中で(自分も)世界一を取りたいという思いが強くなった」
-ここまでの経験も決断を後押し。
「以前代表入りの要請をいただいた時は、本当に自分のことで精いっぱいで、公式戦以外で自分のことを考えられる立場ではなかった。プロで16年、メジャーで7年が終わり、少しずつ周りのことも見られるようになってきた。だからこそ出たいなと」
-久しぶりに日本の野球と接する。
「(メジャーでの)7年間、1試合も日本のプロ野球を見ていなかったので浦島太郎状態。ただ、今もオフに西武の選手とは食事に行く。彼らのほぼ全員が(専任の)栄養士をつけていて、トレーニングに対する意識の高まりを感じる。代表で最年長に近いけれど、トップ選手たちから学ぶことはたくさんある。自分の経験も伝えることはできる。まさに意見交換の場になるのかな」
-例年と違う調整を強いられ、負担も増える。
「そこはチャレンジ。出ない方がけがのリスクは減る。ただ、それ以上にリスクを取ってでも出たい。得られるものは確実にある。どんな結果になろうと、長い人生の中で絶対にプラスにしかならないと思う」
-大リーグのスター選手が続々と参加表明。
「身震いするぐらいのメンバーがそろっている。決勝でまた米国と戦えるように、なんとか力になりたい」





