阪神・石井「ビックリ」WBC侍ジャパンサプライズ選出 大谷らトップスターと共闘「まだ想像できない」「しっかり吸収したい」
野球日本代表・侍ジャパンの井端弘和監督(50)が26日、都内のホテルで記者会見を開き、第6回WBCに出場するメンバー8人を先行発表。11月の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」で選出外だった阪神の石井大智投手(28)がサプライズ選出された。右腕は驚きと喜びの心境を明かし、WBCでも無失点を継続して連覇に貢献することを宣言。大谷らとの共闘で多くのことを吸収し、今後の成長につなげていくことに意気込んだ。
大谷、菊池、松井…。MLBのそうそうたる面々に石井が名を連ねた。“一番乗り”で念願のWBCメンバー入り。ピッチコムやピッチクロックなどを用いた11月の韓国戦では選出外だっただけに、石井も驚きを隠せなかった。
「いや…すごくビックリしていますし、本当に光栄に思います。本当に僕なんかでいいのかな…という気持ちがありますし。他にもたくさん他球団にいいピッチャーがいる中で選んでいただいたことはすごくうれしく思います」
今回発表された先行メンバーは8人だけ。さらにこの日の会見で井端監督は、国内組で最初に石井の名前をコールした。「やっぱりあの成績ですからね。(今季)1失点ですし。当然ね、入れようと思ってましたね」。今季53試合に登板して1勝0敗9セーブ36ホールド、防御率0・17をマークした右腕へ大きな期待を寄せる。
石井は今年3月に行われた「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-オランダ」でアマ時代も含めて初の侍入り。高専(秋田高専)出身選手としても初の代表入りという快挙だった。そこから「いつか…」と夢見ていたWBCの舞台。「WBCという大会で連覇に向けて力になれるように」と闘志を燃やす。今季はプロ野球新となる50試合連続無失点記録を樹立。「ゼロでつなぐところを意識して投げていきたい」とWBCでもゼロを継続していく意気込みだ。
井端監督はボールが違うことも考慮し、投手陣を早めに発表した。石井もすでにWBC球で練習を始めている。NPB球より滑りやすいと言われており「全然違う。真っすぐを投げても、すごく動くような感覚もあるし。変化球が扱いにくい球と扱いやすい球が分かれる」と明かす。来年2月14日からは宮崎合宿が行われるが「しっかり慣れていって。合流までにしっかり感覚を」と体作りも含めて早めに仕上げていく。
大谷らトップスターたちと共闘できる貴重な機会に恵まれた。「まだ想像はできない」と夢見心地だが、「今後の成長にそういう経験は力になると思いますし、たくさんいろんな選手もいると思うので、しっかり吸収したい」と学びたい思いも強い。“ミスターゼロ”が世界の舞台でも躍動し、連覇の原動力となる。
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