村上はメジャーで「30本打つ」強打の捕手が太鼓判「こんな選手は見たことない」速球打てるかが試金石も「必ず順応する」大久保博元氏が確信

 元楽天監督の大久保博元氏が22日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演し、米大リーグのホワイトソックスに入団が決まった村上宗隆内野手について解説した。

 村上はポスティングシステムによる移籍で、総額約54億円の2年契約。

 大久保氏は「村上選手にとっては最高に良い契約になりました。金額がものすごい高かった場合はですね、これはもう、まずプレッシャーがすごいです。でも、この2年契約で、高くもなくて安くもないのが、この2年で50なん億円なんですね。ホワイトソックスは今ほんとに発展途上になってしまっている。若い選手だったり、いろんな選手を育てる時期が来てるチームなんです」と、村上がメジャー1年目を伸び伸びとした環境で臨めると説明した。

 さらに「だから2年やって、もしもOPSですよね。出塁率と長打率、(本塁打を)30本打つことがあったら、ここからはもう、大型契約をメジャーの球団とできる」と解説した。

 つづけて「村上選手は、もともとヤクルトスワローズという家族的なチームで長期的に育てましょうって言って使った選手ですね。その中で致命傷だったのは、速い球が打てない選手だったんですよ。速い球を打てるかどうかが、プロで活躍するかどうかの一番大切なところです。バッターにとって。ところが(速球を)打てないバッターだったんです、最初は」と述懐。

 「『この選手は時間かかるか…。ちょっと厳しいかな…』と思ったのが。なんと、伸び率の曲線が。1カ月ごとに速い球を打つようになったんですね。最初は空振りだった速い球、150キロ以上の球がレフト方向に飛ぶ。左中間にホームランを打つようになる。150キロを超えた球をですね、1年後にはライトスタンドに引っ張ってホームラン打つようになった。こんな選手は、私、40年、プロ野球界にいますけども、見たことないです」と絶賛した。

 大久保氏は村上の順応性の高さは人間性も深く関係していると分析し「もう、素直で。今年も(ケガで)2軍に何カ月かいましたんで。2軍の選手にも模範となるような姿勢を見せる選手なんです。素直で、自分がこういう練習をしましょうって決める。そしてコーチからの意見を取り入れる。やり通す。九州男児ですよ」と絶賛。「メジャーでも順応してきますから。必ず。僕、30本打つと思います」と太鼓判を押した。

 さらに大久保氏は村上が2022年に日本選手最多の56本塁打をマークし、史上最年少の22歳で三冠王に輝いたことについても触れ「東京ドームで(大久保氏が)試合後に、すれ違ったときに。もう、三冠王も獲った選手ってのは『お疲れ様です』って言ってくれりゃいい方で。なんなら歩きながらですよね。村上選手、立ち止まって『お疲れ様です!』。こんな選手、見たことないです」と改めて、感心していた。

 大久保氏は、現役時代は西武、巨人で強打の捕手として活躍。引退後は2008年に西武1軍打撃コーチ、10年に西武2軍打撃コーチ。12年から楽天の1軍打撃コーチ、2軍監督、1軍監督代行を経て、2015年に1軍監督に就任した。

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