ＵＳＡトゥデイのボブ・ナイチンゲール記者が１９日（日本時間２０日）、自身のＸに新規投稿。「ドジャースが記録的なラグジュアリータックスを支払う」と記し、メジャー各３０球団の総給与とぜいたく税の額を一覧にして公開した。

　ドジャースの総給与は３０球団トップの４億１７３４万１６０８ドル（約６５５億円）。これは上限の２億４１００万ドルを約１億７６００万ドル（約２７２億円）はるかにオーバーしており、ぜいたく税が１億６９３７万５７６８ドル（約２５２億円）になるという。同記者は「ぜいたく税が１２球団の年俸総額を上回っています」と伝えた。

　２位・メッツのぜいたく税は９１６３万７５０１ドルだけに、ドジャースが桁違いの資金を投入していることがわかる。加えて大谷翔平投手ら主力選手は後払い方式を採っており、実態はさらに高額とみられる。

　それだけに資金力潤沢なドジャースがワールドシリーズを２連覇し、新協定に向け選手の年俸総額に上限を定める「サラリーキャップ」導入を求める声もある。現行の労使協定は２６年１２月に失効するため、注目が集まっている。

　◆ぜいたく税　米大リーグで年俸総額が基準額を超えた球団に課される課徴金。球団間の格差是正や戦力均衡を目的に、２００３年に導入された。基準の総額は２３年が２億３３００万ドル（約３３８億円）、２４年が２億３７００万ドル。対象球団は１年目が超過分の２０％、２年連続だと３０％、３年以上連続になると５０％が課税される。基準額を２０００万ドル以上超過した球団は、その金額によって追加で課税される。