大谷翔平 中3日二刀流締め 被弾で降板もチームを鼓舞「全員でつかみ取った優勝」

 9回、ロハスの同点ソロを喜ぶ大谷(共同)
 MVP授賞式を前に山本由伸(右)の帽子の位置を直す大谷(撮影・小林信行)
 MVP授賞式を前に談笑する大谷(左)と山本(右)=撮影・小林信行
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 「ワールドシリーズ・第7戦、ブルージェイズ4-5ドジャース」(1日、トロント)

 歓喜の輪の中で、ドジャース・大谷翔平投手(31)は素直な感情を表現した。山本、佐々木、カーショー…。激戦を制した仲間たちと穏やかな表情で喜びを分かち合った。

 「すごい展開でしたけどね。全員がいい野球をして、最後は素晴らしい勝ちだったなと思う」

 雌雄を決する第7戦。今季最短の中3日で先発した。6月に投手復帰をして以降、登板間隔は常に5日以上を空けてきた。慎重な起用法から一転し、天王山の一戦では禁を解かれた。「少しでも長く投げて後ろにつなげるように」と臨み、二回までは無失点でしのいだ。

 だが、球は切れを欠いていた。0-0の三回1死一、三塁。4番・ビシェットに初球のスライダーをバックスクリーンに運ばれると、膝に手をついてうつむいた。「悔しい形で打たれてしまった」。シーズン中には見せたことがない落胆だった。

 ここで交代を告げられる。覚悟を決めて臨んだ今季最後の登板は三回を持たなかった。それでも気持ちは切らさなかった。「打たれた後も何とか打線の一人として一生懸命プレーしようと思っていた」。諦めない仲間とともに自らを奮い立たせ、2年連続の頂点に立った。

 二刀流に復帰したシーズンは最高の形で締めた。「シーズン中も含めて簡単な試合はなかったので、本当に全員でつかみ取った、そういう優勝だなと思っています」と喜びをかみしめた。

 レギュラーシーズンでは55本塁打、102打点を記録。ポストシーズンでも勢いは止まらず、リーグ優勝決定シリーズ第4戦で3本塁打を放って勝利投手になるという歴史的活躍で、MVPを獲得した。

 WS第3戦でも2本塁打を含む4安打5四球で9出塁という離れ業を演じ、圧倒的な存在感を示した。「終わったばかりなので。今日、明日ぐらいはね、この勝利(の喜び)に存分に浸りたいなと思う」。来年はどのような軌跡を描くのだろうか。早くもメジャー9年目が待ち遠しい。

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