大谷翔平が痛恨の先制3ランを被弾 マウンドで両手を膝につきうなだれる→ロバーツ監督が交代を決断 三回途中3失点KO

 「ワールドシリーズ・第7戦、ブルージェイズ-ドジャース」(1日、トロント)

 ドジャースの大谷翔平投手が三回に先制3ランを被弾した。ガックリと両手を膝についてうなだれ、ここで降板。三回途中3失点KOとなった。

 三回、スプリンガーに安打を浴び、犠打で二塁へ進められた。1死二塁の状況から暴投で三塁に走者を進めると、ロバーツ監督はゲレーロJr.を申告敬遠。打席にはビシェットを迎えた中、初球の浮いたスライダーを捉えられ、バックスクリーン左に運ばれた。

 思わずガックリとうなだれた大谷。ここでロバーツ監督が出て交代を告げた。このイニングが始まる前には、イニング間の時間が残り11秒と表示されたところで大谷がベンチから出てきた。スタンドからはブーイングが沸き起こり、球場の電光掲示板は消灯。これにシュナイダー監督がベンチから抗議した。

 審判団が集まり、イヤホンをつけて指示をおあいだとみられる。だが大きな動きはなく、大谷は準備して三回のマウンドに臨んだ。直前には第2打席で左直に倒れて攻撃が終了。準備に戸惑ったとみられる。

 中3日で臨んだ先発マウンド。初回の第1打席で中前打を放ち、ユニホームが泥にまみれた中、準備にやや戸惑った。いつもより遅れてベンチを飛び出し、駆け足でマウンドへ。いきなりスプリンガーに対してカウント3ボールとなり、5球目を左前にはじき返された。

 続くルークスにも初球の変化球が引っかかる状況。それでもギアを上げて4球目に160キロをたたき出した。最後は鋭く落ちるスプリットで空振り三振に斬った。

 第4戦で逆転弾を浴びたゲレーロJr.には4球目に161キロ。最後はフルカウントから見逃し三振に斬り、スプリンガーがスタートを切っており三振併殺となった。

 二回は先頭・ビシェットを四球で歩かせ、バーガーには右前打を浴びた。ここから2死を奪ったがクレメントに右前打を浴びて2死満塁のピンチ。ここでプライアー投手コーチがマウンドへ。ヒメネスを打席に迎え、モーションをノーワインドアップに変えた。力強いボールで追い込むと、最後は159キロで空振り三振。マウンドで吠えて右拳を握った。

 大谷は第4戦でワールドシリーズ初先発。前日に延長18回を戦い抜いた疲労があったにも関わらず、ゲームを作った。だが七回にピンチを招いて降板。リリーフ陣が打ち込まれ七回途中4失点で黒星を喫していた。

 この日のブルペンでは珍しく、時間ギリギリまでボールを投じた。アイアトン通訳と笑みを浮かべながら言葉をかわすシーンもあった。

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