あすWS第6戦 両軍が対照的な前日調整 9日間1万2000キロ移動 崖っぷちド軍は大谷ら全員が練習参加 王手ブ軍は疲労回復重視

 フリー打撃の順番を待つ間にラッシングと交流する大谷翔平(撮影・小林信行)
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 ドジャースの逆王手なるか、ブルージェイズの32年ぶり優勝なるか。ワールドシリーズ第6戦をあすに控えた30日(日本時間31日)、両チームは対照的な調整法を見せた。

 両軍の選手は前日29日にロサンゼルスで行われた第5戦の終了後、それぞれのチャーター機で約4000キロの空路で国境と3時間の時差を越えてこの日朝にトロントに到着。先にホームチームがチーム練習を行うことが慣例となっているため、ブルージェイズは午後4~6時にフィールドを使用する予定だったが、主力選手の姿はなかった。

 記者会見を行ったシュナイダー監督によると、この日午前8時に球場に到着。自身は後発便の家族を待つ間、水風呂に入って“調整”した後、自宅に戻って睡眠をとったという。王手をかけた試合を本拠地で迎えることには「最高だ。まず自宅のベッドで眠れるのがうれしい」と言った後、「カナダ各地の映像で、ここに集まった人たちの様子を見ましたが、あんなパブリックビューイングは見たことがない。本当にすごかった。明日、ここに来るのが本当に楽しみ。選手たちも同じ気持ちで、みんなその話をしている」と気持ちを高ぶらせていた。

 一方、ドジャースは選手たちがこの日午前7時に、首脳陣や球団関係者は一夜明けの便でこの日夕方に敵地入り。ロバーツ監督は「うれしかったのは、選手たちに長いシリーズだし、18回を戦った(第3戦)し、移動もあったから今日の練習は自由参加にしたにもかかわらず、だれも休む選択肢を取らなかったことだ。まだ自分たちの仕事は終わっていない。彼らの意識の高さを表している」と話した。

 練習は午後7時からチーム練習をスタート。新守護神の佐々木らブルペン陣がフィールド上でキャッチボールなどを行ったほか、あす先発の山本も遠投とキャッチボールを行い、最後はグラウンドで捕手役に座ってもらい投球感覚を確認。2日前の第4戦に投打同時出場し、93球を投げた大谷はキャッチボールの距離を約40メートルの距離まで伸ばすなど、出力を上げて調整した。  野手はベッツ、フリーマン、T・ヘルナンデス、マンシーら主力、キムやディーンら控え組、さらにはラッシングやコンフォートら登録外選手も攻守の練習に参加した。大谷も投手としての調整を終えた後、フリー打撃を敢行し、大きな当たりを連発した。レギュラーシーズン一度も行わなかった屋外練習は今PS3度目。連覇にかける意気込みを行動で示した。

 練習中の選手たちは笑顔を見せるなど、終始リラックスした表情。“負けられない試合”を前にした緊張感はなかった。

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