大谷翔平WS1戦2発!PS史上初1戦9出塁 ブ軍たまらず4打席連続敬遠 死闘6時間39分!延長十八回サヨナラ劇勝

 「ワールドシリーズ・第3戦、ドジャース6-5ブルージェイズ」(27日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)がブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第3戦で、WS日本勢初となる1試合2本塁打をマークした。今ポストシーズン(PS)8本目で通算では11本目となり、松井秀喜の日本選手最多を更新した。4打席連続安打の後は4打席連続敬遠。9打席目も四球も選び、ポストシーズンの1試合最多の9出塁も記録した。PS史上2番目の6時間39分の熱戦での勝利に貢献した大谷は、28日(日本時間29日)の第4戦で先発としてWS初登板する。

 大谷は極上の笑顔でベンチを飛び出した。延長十八回、6時間39分の死闘。サヨナラ本塁打で終止符を打ったフリーマンは言った。「彼はユニコーン。もはや彼のことを褒める形容詞は残っていない」。大谷に対する言葉が全てを物語っていた。

 一回からアクセル全開だった。サイ・ヤング賞3度のシャーザーのカーブを右翼線に落とす二塁打。1-0の三回1死は内角速球を右翼ポール際へ運んだ。WS2本目のソロに大絶叫。2点を追う五回1死一塁は、相手から1点差に迫る左中間への適時二塁打を放った。塁上から自軍ベンチに向け、「カモーン!」と叫んで味方を鼓舞した。

 1点を勝ち越された直後の七回1死は左中間への同点弾。荒々しくバットを投げ捨て、絶叫しながらダイヤモンドを回った。PS通算11本目のアーチは松井秀喜を抜き日本選手最多。WSでの1試合4長打はフランク・イズベル以来、119年ぶり2人目の大記録だ。

 大谷を止められないブルージェイズは勝負を避けることを決断した。第5打席以降は4打席連続の申告敬遠で、十七回2死一塁は勝負を避けたストレートの四球。1試合9出塁はPS史上初の快挙だった。「打ちにいきたい場面で(打ち気を)押し殺しながら自分のゾーンで対処できたのが良かった」と自賛した。

 昨季はWS第2戦の走塁で左肩を脱臼。世界一を達成しても満足はできなかった。今回は遠征先に真美子夫人ら家族を連れて乗り込み、体力も気持ちも充実している。「うれしい気持ちもあるし、ほっとした気持ちもある。勝ったのが全て。自分のプレーは後から振り返ればいい」と話した。

 球場を後にしたのは、日付が変わった午前1時前。けいれんの兆候があった足の状態を語ることなく、「早く帰って寝て、明日に備えたい」と笑った。第4戦は投打同時出場。想像を超越するパフォーマンスで連覇に王手をかける。

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