山本由伸をロバーツ監督が抱きしめる「彼が最後の切り札だった」感動的な光景 投手陣もブルペン待機の右腕をたたえる 中1日の完投勝利から

 「ワールドシリーズ・第3戦、ドジャース-ブルージェイズ」(27日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手が延長十八回からブルペンで準備を開始。フリーマンのサヨナラ弾で死闘に終止符が打たれると、ベンチ前に戻ってきた山本はロバーツ監督に抱きしめられた。

 延長十八回からブルペンで準備を始めた山本。十六回にアイアトン通訳を連れてロバーツ監督のもとに向かい、話し込む様子が中継カメラに映し出されていた。右腕は「もう行くしかないと。体調的にも大丈夫。誰もいなかったので。準備できるといいました」と明かし、ロバーツ監督は「絶対にいいと言わないと思うけど、準備しながら考えようとなった」という。

 「ホームランで助かりました。こんな大接戦だったので勝てたのはうれしかったです」と笑みを浮かべながら振り返った山本。延長十八回は「初めてです」と明かし「勝った嬉しさが大きかったですね」。「こういう試合で投げれるために準備してきたので。こういったワールドシリーズで完投して、2日後に投げられる体になってたのも成長を感じました」と前を向く。

 試合後には大谷、佐々木の日本選手トリオ。さらにスネルらチームメートも抱き合い、満面の笑みを浮かべた。第2戦の完投勝利から中1日、ブルペンで黙々と準備を進めていた山本。仮に延長十九回に突入していれば登板していた可能性はかなり高かった。

 試合後、ロバーツ監督は「必要なだけ投げてもらうつもりだった。彼が最後の切り札だった」と明かした。それだけに打線も奮起してフリーマンが死闘に終止符を打った。するとブルペンではスタッフらと大喜びで抱き合った。山本を登板させずに終えた延長十八回の死闘。ドジャースが価値ある1勝を手にした。

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