ドジャース キケ・ヘルナンデスが示した野球IQの高さ ゲレーロJr.の二進を阻止→最少失点での脱出をアシスト 好判断すぎた二塁送球
「ワールドシリーズ・第2戦、ブルージェイズ1-5ドジャース」(25日、トロント)
ドジャースが第2戦を制し、1勝1敗に持ち込んだ。キケ・ヘルナンデス内野手は左翼で先発出場し、ポストシーズンで通算87試合目の出場。ジャスティン・ターナー(現カブス)を抜き球団新記録を樹立した。
試合でも野球IQの高さを証明したワンプレーがあった。1点リードの三回1死一塁、ゲレーロJr.の打球が左翼線を襲った。これを素早く捕球したキケは、内野のカットマンに返球するのではなく二塁へダイレクト返球。二塁打を狙ったゲレーロJr.を一塁に釘付けにした。
通常であれば一塁走者の長躯ホームインを防ぐため、三塁方向か遊撃のカットマンに返球するのがセオリー。だがスプリンガーがまだ三塁に到達していないことを確認した上で、ゲレーロJr.の二進を阻止する最善の一手を打った。実際にスプリンガーは三塁でストップ。キケの好判断が光った。
続くカークの中犠飛で同点に追いつかれてしまったが、ゲレーロJr.は一塁にとどまったまま。得点圏に走者を置いた場面か否かでは山本にかかるプレッシャーも大きく違う。最少失点で切り抜けるための隠れたファインプレーになった。
試合後、キケは現地メディアのインタビューで「すべての人に感謝したい」と記録を塗り替えたことについてコメント。さらに「うまくいけば、私たちはあと3回しかプレーできない」とも。2年連続の世界一まであと3勝。頼れるポストシーズン男が、この日は守備で魅せた。
勝利のハイタッチでは山本から2試合連続でお辞儀されたキケ。昨年のポストシーズンから右腕を支えてきただけに、喜びをにじませていた。





