山本由伸、自画自賛の圧巻投球「素晴らしかったと思います」「冷静に投げられた」2戦連続の1失点完投 四回以降は完全投球で敵地沈黙
「ワールドシリーズ・第2戦、ブルージェイズ1-5ドジャース」(25日、トロント)
ドジャースの山本由伸投手が圧巻投球。4安打1失点8奪三振で、ポストシーズンで2戦連続の完投勝利を成し遂げた。
試合後、山本は投球について「素晴らしかったと思います」と自画自賛。「初回ちょっとランナーためたり、その後デッドボールから失点したりあったが、しっかり冷静に投げられたので良かった」と振り返った。
敵地の大歓声をかき消した。味方が先制直後の初回は連打で無死一、三塁。だが、ゲレーロJr.をカーブで空振り三振に仕留めるなど、後続を抑えて無失点で切り抜けた。二回も内野フライをお見合いして落球(記録は安打)するミス。先頭を出塁させたが、後続を抑えた。
三回は先頭スプリンガーへの死球から1死一、三塁。カークの犠飛で同点とされた。だが、四回以降はパーフェクト投球。打線も七回にスミスが勝ち越しソロを放ち、マンシーも続いてソロ。八回にも2点を加えた。
初戦はポストシーズンで抜群の安定感を誇っていたスネルが六回途中5失点で逆転負け。連敗は避けたい第2戦、山本が強力打線を相手に圧巻の投球を披露した。
試合後も冷静な山本は「当たり前ですが、特に落とせない一戦だった。1勝1敗でロサンゼルスに戻れたらと思っていたので、とにかくこの試合に集中していた」。カーブが効果的だったことには「いいところで使っていけた。その分、スプリットの効果もカーブが効いた分、有効に使えたのでピッチングの幅も広げられた」と納得の様子を浮かべた。
山本は前回15日、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズで3安打1失点完投。ポストシーズンでの2試合連続完投勝利は01年のカート・シリング(ダイヤモンドバックス)以来、24年ぶりの快挙となった。
記録への問いに、「いい準備ができたのと、いろんな方、トレーナーさんなどの支えがあり、ひとついいプレーできたのは良かった」と笑顔でうなずいた。




