ロバーツ監督がベンチを出て佐々木朗希を迎えた理由「4月や5月にベンチの端で」にじんだ親心「心からうれしかった」
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-1フィリーズ」(9日、ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後の会見で、3回完全救援の佐々木朗希投手をベンチ前まで出てきて迎えたことについて「心からうれしかった。それがあの行動につながった」と理由を明かした。
期待されながらも故障でシーズン序盤に離脱した佐々木。「4月や5月にベンチの端でロウキが見守っていた姿、ケガで投げられず苦しんでいた姿を思い出した」と指揮官は延長十回を投げ終えてベンチへ戻ってくる佐々木の姿を見つめた。次の瞬間、自然と脚がダグアウトを出て佐々木を出迎えていた。
シャンパンファイトでは「ロウキに乾杯」と号令を出した指揮官。「彼は仲間とともに関係性を築いてきた。そして3イニングを投げてくれた。心からうれしかった」と率直な心境を明かした。
「私の記憶の中でも屈指のリリーフ登板だった」と語ったゲーム。ベッツの押し出し四球で同点に追いついた直後、ブルペンの電話を鳴らした。準備時間がわずかだったにも関わらず、八回にシュワバー、ハーパーと怖い2人の左打者をフライアウトに打ち取った。そして九回、延長十回と3イニングをパーフェクトリリーフ。「あれだけの働きをしてくれたことは我々にとって本当に大きな力になった」と目を細める。
「我々は特別な才能を目の当たりにしている。オフシーズンに彼を熱心に獲得しようとした理由がここにある。そして今、最大の舞台であれだけの活躍を見せてくれて、彼はまだその可能性の入り口に立ったばかりだ。誇らしい限りだ」とたたえたロバーツ監督。苦しんだ序盤、そして今、ブルペン陣で最も信頼できる存在へと変貌した佐々木。指揮官の行動がその信頼を物語っていた。





