フリーマンが見せたド軍を象徴するワンシーン テオの逆転決勝3ランにネクストで ロバーツ監督「互いにカバーし合って勝ってきている」
「ナ・リーグ・地区シリーズ、フィリーズ3-5ドジャース」(4日、フィラデルフィア)
ドジャースが逆転勝利で先勝。七回にテオスカー・ヘルナンデス外野手が逆転決勝の3ランを右中間にたたき込んだ直後、フレディ・フリーマン内野手の姿がチームの姿勢を象徴していた。
フリーマンはネクストサークルでテオスカーの一撃を目撃。するとベンチの方向を振り返りながら、右拳を突き上げて絶叫した。ベンチでも大谷翔平投手が絶叫し、柵を乗り越えてグラウンドに飛び出していた。
チームの勝利を最優先に考えるドジャースナイン。フリーマンはまるで自分が打ったかのように喜びを爆発させ、ベンチも沸き返った。テオスカーは「とても特別だった。強くスイングできた」と語り、ロバーツ監督は「このチームはいろんな選手が互いにカバーし合って勝ってきている」と称した。
大谷は6回3失点、9奪三振で勝利投手に。打撃では4打席連続三振を喫したが「彼が完璧である必要はない。3失点で6回まで投げてくれたし、二回以外の5イニングは無失点だった。それだけでも十分なクオリティースタートだったし、勝ちがついた」と指揮官。誰かが誰かを助ける。そして仲間の活躍は自分のことのように喜ぶ。昨年、ワールドシリーズを制覇したチームの姿が、今年のポストシーズンでも垣間見えたフリーマンのワンシーンだった。




