大谷翔平 PS初先発で6回3失点QS達成!初勝利の権利手に降板 二回一挙3失点も粘り腰で反撃呼ぶ ピンチでシュワバ-をK斬り→絶叫ガッツポーズ
「ナ・リーグ・地区シリーズ、フィリーズ-ドジャース」(4日、フィラデルフィア)
ドジャースの大谷翔平投手がポストシーズンで初めて先発マウンドに上がり、6回3失点9奪三振で降板。クオリティースタートを達成し、粘り腰で打線の反撃を呼び、勝利投手の権利を手にした。
初回を三者凡退で立ち上がった大谷。だが二回、先頭のボームに四球を与えると、続くマーシュにはフォーシームを捉えられて中前打を浴びた。無死一、二塁となり、リアルミュートにもフォーシームを捉えられ、右中間を真っ二つに破られた。2点三塁打で先制点を奪われた大谷。さらに1死後、ベイダーに犠飛を浴びて3失点となった。
直球の最速は163キロを計測したが、ことごとく低めのカーブを見極められ、苦しいピッチングになってしまった。9月16日の対戦では、フィリーズ打線を5回無安打無失点に抑えていた大谷。大粒の汗を流しながら二回のマウンドを降りた。
それでも三回から配球パターンを変更。カーブを使わず、スプリットを効果的に織り交ぜて立ち直った。先頭のターナーを三ゴロに打ち取ると、続くシュワバーには変化球主体で配球を組み立てた。最後はアウトローに鋭く落ちるスプリットで空振り三振。ハーパーには初球161キロで空振りを奪い、2球目も161キロで押し込んでファウル。最後はスプリットで3球三振に斬った。
四回は失点した二回と同じくボームからの打順だったが、しっかりと遊ゴロに打ち取った。マーシュは三振に仕留め、リアルミュートは三ゴロ。失点した二回以外はすべて三者凡退となった。
五回は1死から死球を皮切りに一、二塁のピンチを招いたが、ターナーを遊直に打ち取り、シュワバーはフルカウントからカーブで2打席連続三振。ピンチを脱出すると右手でガッツポーズを作り、吠えた。
そして六回、打線が反撃の炎をあげた。2死一、二塁からキケ・ヘルナンデスの2点二塁打で1点差に迫った。その裏、ハーパーから始まる打順だったが明らかに投球テンポを上げた大谷。カーブで空振り三振に仕留めると、続くボームは1球で右飛に打ち取った。マーシュにもストライクを先行させ、フルカウントまで粘られた中、カーブで空振り三振を奪った。
七回に2死一、二塁からテオスカーが右中間へ逆転の3ラン。大谷は初勝利の権利を手に降板した。
八回は2死満塁のピンチを招きながらも、ロバーツ監督が投入したベシアが代打・ソーサを中飛に仕留めて鮮やかに切り抜けた。





