佐々木朗希 圧巻11球!PSデビュー1回2K締め 人生初の九回「ビビる感覚なかった」160キロ超連発
「ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ、ドジャース8-4レッズ」(1日、ロサンゼルス)
3回戦制のワイルドカードシリーズ第2戦が行われ、ドジャースがレッズを8-4で破って2連勝とし、13年連続で地区シリーズ進出を決めた。4点リードの九回に登板した佐々木朗希投手(23)が、2奪三振を含む三者凡退で試合を締めた。デーブ・ロバーツ監督(53)は試合後、残るポストシーズンで佐々木を僅差の局面でリリーフ起用する意向を明かした。フィリーズとの地区シリーズは4日(日本時間5日)から敵地フィラデルフィアで行われる。
「ロウキ・ササキ」の場内放送にどよめきと歓声が起こった。チームメートたちに薦められた登場曲「バイラロ・ロッキー」のラテンのリズムでスイッチを入れた。フィールドに渦巻くロウキ!ロウキ!の大合唱が背中を押してくれた。
野球人生で初めて立つリリーフでの九回のマウンド。「日本でも、WBCでも似たような経験をしてきたのでビビるみたいな感覚はなかった」。心地よい緊張感。ポストシーズン独特の雰囲気に気おされることは全くなかった。
9月26日以来、中4日の登板。いきなり剛腕がうなりを上げる。100・7マイル(約162キロ)の直球を内角低めへズドーン。第1球で見る者の心を鷲づかみにすると、カウント1-2からワンバウンドになるスプリットで空振り三振を奪った。
2番からの好打順だったが、4点のリードが気持ちを楽にしてくれた。「本塁打を気にせず、ストライクを投げることだけを意識した。思い切ってゾーンで勝負しました」。3番ラックスもスプリットでバットに空を切らせると、A・ヘイズへの2球目には渡米後最速の101・4マイル(約163キロ)を計測。最後は161キロ直球で遊直に打ち取り、大谷や山本らとハイタッチでシリーズ突破の喜びを分かち合った。
「今は本当に苦しい状況ではあるんですけど、ここを越えたらすごく楽しみな部分はある。ここが踏ん張りどころと思っています」
右肩痛による約4カ月の長期離脱。佐々木が自分に言い聞かせるように話したのはマイナーで調整登板を続けていた8月20日のこと。思うように球速が上がらず、試行錯誤していた。「自分には100マイルを投げられると信じて継続したい」。懸命に右腕を振り続け、道を切り開いた。
本拠地を熱狂させた11球。直球7球の平均球速は100・6マイル(約161・9キロ)に達し、ボール球はわずか2と制球力も光った。試合後のロバーツ監督は、佐々木の抑え起用を否定せず、「彼を信頼している。重要な場面で投げさせるつもりだ」と言った。
9月以降、背信投球が続いている救援陣に差した一筋の光。「本当にシーズンではチームの力になれなかった。残りの試合でしっかり貢献できるように。それだけかなと思う」。9月25日の地区優勝に続く2度目のシャンパンファイト。心からの笑顔を見せた23歳がリリーフ陣の救世主になろうとしている。
◆朗希の25年シーズン 3月19日の日本開幕シリーズ・カブス戦(東京ド)に先発でメジャー初登板も、3回1失点で降板。その後も5試合に先発したが勝利には届かず、5月3日・ブレーブス戦で5回3失点と好投し、待望のメジャー初勝利を挙げた。同9日のダイヤモンドバックス戦後に右肩の痛みを訴え、同13日に負傷者リストに入った。その後はリハビリに努め、8月中旬以降にマイナーで7試合に調整登板した後、9月23日にメジャー復帰。同24日・ダイヤモンドバックス戦、同26日・マリナーズ戦でリリーフ登板し、ともに1回無失点に抑えた。メジャー1年目は10試合登板で1勝1敗、防御率4・46。





