佐々木朗希「ビビるみたいな感覚はなかった」クローザーの大役果たす 盛大なロウキコールに「後押しされた」

 「ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ、ドジャース8-4レッズ」(1日、ロサンゼルス)

 ドジャースの佐々木朗希投手が4点リードの九回からポストシーズン初登板。1回を三者凡退で無失点に抑え、鮮やかにゲームを締めた。グラウンドインタビューでは「ビビるみたいな感覚はなかった」と胸を張った。

 ブルペンからマウンドへ走って向かうとファンは総立ちとなった。どよめきと大歓声が沸き起こり、異様な雰囲気の中で投球練習を始めた佐々木。「初めて9回に投げて緊張したんですけど、球場に後押しされながら」と先頭のスティアに初球、いきなり162キロを投じると、3球目にも162キロをマークして追い込んだ。最後は低めに鋭く落ちるスプリットで空振り三振に仕留めた。

 本拠地が大歓声に沸くと、続くラックスにも初球161キロで空振りを奪った。2球目も161キロをマークして追い込むと、4球目のスプリットで空振り三振に斬った。

 ヘイズは1球で捕邪飛に打ち取ったかに思われたが、ロートベットがまさかの落球。2球目は最速163キロで追い込むと、内角直球で詰まらせて遊直に仕留めた。「点差があったので。ホームランは気にせずストライクゾーンに投げ込むことができた。点差があったので思い切ってゾーンで勝負できた」と佐々木。「シーズンで力になれなかったので。残りの試合をしっかり貢献できるように」と力を込める。

 佐々木はシーズン終盤に救援に転向。100マイルを超えるフォーシームが復活し、鋭く落ちるスプリットで結果を残し、ワイルドカードシリーズでのロースター入りをつかんでいた。

 八回にシーハンが乱調で4点差に迫られた中、悪い流れを断ち切るような佐々木のピッチング。大谷もベンチでガッツポーズを繰り出し、好投した山本とハイタッチをかわした。「日本でもWBCでも似たような経験をしてきたので。そこまでビビるみたいな感覚はなかった。レベルの高い戦いの中でいいピッチングができた」と納得の表情を浮かべた佐々木。最高の雰囲気で地区シリーズ進出を決めた。

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