佐々木朗希がブルペン救世主 138日ぶり復帰プロ人生初リリーフ完璧1回0封 監督絶賛「まるで別人」

 7回に登板し、1回を無安打無失点に抑えた佐々木(ロサンゼルス・ドジャース提供)
 三者凡退に抑え、ベンチで迎えられる佐々木(共同)
 ダイヤモンドバックス戦の7回に登板し、1回を無安打無得点に抑えたドジャース・佐々木(共同)
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 「ダイヤモンドバックス4-5ドジャース」(24日、フェニックス)

 右肩のインピンジメント症候群のため、5月中旬から負傷者リスト(IL)に入っていたドジャースの佐々木朗希投手(23)が、メジャーに復帰して敵地フェニックスでのダイヤモンドバックス戦の七回に2番手で登板し、1回を無安打無失点に抑え、メジャー初ホールドを記録した。大谷翔平投手(31)は「1番・指名打者」で初回に中越え三塁打を放って先制のホームを踏んだ。チームは延長十一回の激闘を制し、地区優勝マジックを1とした。

 138日ぶりに立ったメジャーの舞台。佐々木がプロ野球人生で初めて経験するリリーフの役割を完璧にこなした。13球で3人を料理。「大事な場面だったので抑えられて良かったし、うれしかった」。リードを守ってマウンドを降りる右腕の表情が自然と緩んだ。

 敵地に押し寄せたファンが沸いた。3-1の七回だ。「思ったより急だったので緊張する余裕もなかった」。そんな舞台裏を感じさせない堂々としたマウンドさばきだった。最速99・8マイル(約160・6キロ)の直球とスプリットのコンビネーションで打者をほんろうし、2三振を含む三者凡退。大谷らチームメートから拍手でたたえられた。

 壊滅状態の救援陣にもたらした希望の光。離脱直後の佐々木を今季構想外扱いにしたこともあったロバーツ監督は「(5月と比べて)まるで別人のようだった。自信も覚悟も格段に増している。球質も明らかに良くなっている」と絶賛した。

 これまで浴びせられた冷ややかな視線から、一夜にして佐々木への見方が変わった。指揮官は「チームにとって大きな勢いになった」と語り、ブルペンの救世主としても期待した。まだ経験のない連投への耐性など課題は残るが、本人は「(連投は)コンディション的にはいける」と自信をのぞかせた。

 チームはプレーオフでは30日(日本時間10月1日)に始まるワイルドカードシリーズ(WCS=3回戦制)に回ることが決まった。連覇を懸けた1カ月間の戦い。佐々木は「残りの試合でも抑えて、いい準備ができたら」と気持ちを引き締めた。

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